女装男子VS男装女子。
女装男子はお金持ち
あたしは今、モーレツに頭にきている。
なんなの!?
アイツ、あたしを置いて一人で先に戻るとかマジであり得ない。
死ね。
死んでしまえ。
イライラしているあたしは、
ものスゴく機嫌が悪い。
それは、周りのクラスメイト達にも分かるようで。
さっきから誰一人あたしの近くに寄ってこない。
それどころか、目も合わそうとしないほどだ。
「………チッ」
あたしは小さく舌打ちをした。
そして、席から立ち上がると、カバンを取ってそのまま教室を出た。
これから授業が始まるけど、
そんなの知ったこっちゃない。
どーせ後一時間だけだし。
もう今日は帰っちゃおう。
とりあえず首席をキープさえすればいいんだから。