女装男子VS男装女子。
まあ、それ以外は楽なんだけど。

「……はぁ」

あたしは二度目のため息をついた。

こんなこと考えててもしょうがないか。
どうしたってあたしが男装しなきゃいけないのは変わらないんだし。


窓の外から視線を反らすと、


あたしはたいしておもしろくもない授業に集中することにした。







……あー、やっとあのクソジジィの授業が終わった。


クソジジィって言うのは、
数学の秋田先生のことで、
毎回毎回あたしのことを指すの。

顔はカッコいいんだけどね。
若いし。
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