女装男子VS男装女子。
「あーそうですか!あたしには言いたくないわけ。別に知りたくなんかないけどね!」

「は?何キレてんの」

「キレてないし。あんたにムカついただけだし。しかもあんたには関係ないでしょバーカ!!そこでずっとジャンプでもしてろチビ!」

あたしは早口で言うと、
くるっと向き直って寮の方向に歩き出した。

あー、ムカつく!

神宮なんて大っ嫌い。
もうあたしからは絶対に話し掛けない。

てゆーかなんであたしこんなにムカついてんの?

神宮が教えてくれなかったからって、
どうでもいいじゃん。

意味わかんない!


ボスッ!!

あたしは部屋に着くと、鞄をぶん投げた。
次に、カツラを投げる。

長い髪が、バサリと落ちてきた。
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