明日からのその先
「てめぇ…」
明らかにキレてる。
「殴れば?早く殴りなよ。どうせ襲われるのはあたしだったんだし」
殴られるのも悪くないかなって思った。
殴られるのがどんな感じなのか知りたかった。
どうせ帰ってもあいつがいるし、
帰りたくなかったんだ。
「待って…駿。乃村さんは脅されたんだと思う…」
少しはだけた制服に木下 駿は顔を赤らめてる。
「制服…なおせ」
そんな場合じゃないだろ。
あんたらほんとに姉弟か?