明日からのその先

意識が戻ったらお母さんとお父さんがいた。

「千代里ぃ…ごめんねぇ」

お母さんは泣き崩れた。

お父さんは手で顔を押さえてる…

きっと泣いてるんだ。

あたしは手をぷらぷらさせる。

「…千代里?」

あたしはお父さんを指差す。

「お父さん…」

お母さんがお父さんを読んでくれた。

あたしは笑った。

「ありがとう。帰ってきてくれて」

嬉しかった。

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