明日からのその先

「ほんとだ…あ…今蹴った」

優しく微笑むお姉ちゃん。

「勇ちゃん…愛してる…」

「…ありがとう」

それだけ呟くと勝原さんは病室から出ていった。

お姉ちゃん…

あたしお姉ちゃんの妹でよかったよ。

「…俺はほったらかし?」

「あ…木下いたんだっけ…」

「木下ってお前も木下じゃん…」

あぁ…

そうか…

あたしたち結婚したんだっけ。

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