花の音色〜チョコの香りをいつかまた〜
「ああ、これはポッキーと言うお菓子なんですよ。
今日はポッキーの日って言う少し特別な日なんだそうで、安くで売っていたので先ほど買ったんです」
「ふぁ〜、そうなんですか」
(樹さんはエルフなのに結構人間のものを食べていらっしゃいますよね……。
もしかして……っ!)
エルフと人間の混血⁈
(なんて、私ってば!
樹さんに失礼ですよね)
などと、サクラは彼が人間であることに気づいていない。
人間を恐れている妖精たちにとって、彼女の勘違いがなければふたりはこれほどまでのほほんとしていることなどあり得なかったのだが。