君が嘘をついた理由。
……それにしても。時計を見ながらため息が出る。
いつもいつも寝てしまう。
きっと陽太は昨日も、床で寝てくれたのだろう。申し訳ない。
さすがに3日連続で雑魚寝させるのはいけない。
今日はどうにか起きておかなければ。
そして、陽太がベッドで寝るようにしなければ。
何か、お礼も…。できることを…。
「、え!?」
今日初めて聞いた陽太の声は
帰宅を知らせる挨拶ではなく驚きで上げた声だった。
「おかえりなさい」