君が嘘をついた理由。


夕食の準備に入っているみたいだ。


怖い。陽太に会うのが。だけど、入りたい。…会いたいなぁ、なんて思う自分が気持ち悪い。――話したい。


たった1日離れていただけだけど、


実際は同じ場所にいたんだけど。


話せないってなんともいえない気持ちになるんだね。


ぐっと瞼を閉じて、


大きく肺に息を吸い込んで、吐き出す。



「ふー・・・・・・」





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