君が嘘をついた理由。


いつも通り、空き教室でぼんやりと窓の外を見ながら昼食のサンドイッチを食べたいれば、ぽつり、理香がつぶやいた。



「いやー、人って変わるものよね。るなのタイプ、知らなかったけど、あーいうのがいいのねぇ・・・」


「ちょっと、」


「年上かなーとは思ってたけど」


「・・・」



くすくす笑う理香になにもいえない。恋愛に関しては経験値がほとんどない私は何を言っても理香には勝てないのだ。


「でもこれからどうするか、よね」

「どうもしないよ。陽太は何も考えてないんだから」






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