君が嘘をついた理由。
それは、ちゃんと分かってる。その綺麗な心を踏みにじりたくもない。そろそろフェードアウトしなければ・・・。
合わせたとは言え、だましてるようで。
申し訳ない罪悪感は自分の中で、日に日に大きくなっていく。
「会ったときはまだ暑かったのにな・・・」
私、ワンピースだったもん。
いつの間にかすっかり寒くなってしまった。町を歩けば、クリスマスムードだ。窓から入ってくる風もちょっと前まではキンモクセイのいい香りがしていたはずなのに気が付けば冷たいだけ。
「・・・どうすんの」
「ーーーそろそろ、消えようと思う」