君が嘘をついた理由。

茶碗を洗う私にごめんと謝りながら、

お風呂に入った陽太は、

――――現在。


頭を乾かそうと苦戦中。

それをまた私は黙って見守っている。


片手でドライヤーを扱うまでは良いけど、

もう片方で

髪を上手く触れないから・・・


風に流されたまま、変な型がつきかかってる。・・・頼ればいいのに。


しょうがないなぁ。

「、ごめんね」


「いーよ」


黙ってドライヤーを奪えば、大人しくされるがままの陽太。





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