君が嘘をついた理由。
「るなもきれいですよ」
振り返った陽太は、すっと、私の髪を触って、にっこり笑う。
ぺったんこの陽太の髪の毛。
前髪から目が少ししか見えなくて、
髪の毛はぺったんこ。
お風呂上がりでいい匂いがするし、
なぜか笑顔の陽太を見て、自然にほっぺたが熱くなった。
「そ、そんなことない!」
え?と首を傾げる陽太から視線を逸らす。
と、あぐらをかいた上に置かれた手が視界に入って。
「・・・痛い?」