君が嘘をついた理由。

さらっと言ってのけた佐田先生。

まさかそんな話に急になるとは思ってなくて、変な叫び声が出てしまう。


私たちしかいない教室内には佐田先生の言葉は思ったより響いて。




慌てて教室の外を見る。


「誰も聞いてないよ」

「でも・・・っ、」


止めて欲しい。この人、心臓悪い。思わずにらめば、あ?とにらみ返された。


怖い。


「で、好きでしょ」

「なんで決めつけるんですか」






< 257 / 312 >

この作品をシェア

pagetop