君が嘘をついた理由。

たしか。次は教室移動で、writingだ。


「writingーーあ、大丈夫だな」


顎に手を当てて、

少し考えるそぶりをした先生。

それもほんの数秒で。

すぐによしよし、と納得して。

「今から病院行ってくれば。で、陽太と話しておいで」


「・・・はっ?」


大きな声が、出た。

何を言うのだと、目を見張る。


目の前の人物は真顔で。冗談を言っているようには見えなくて。






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