君が嘘をついた理由。
「それと…」
「ん?」
「その…嘘吐いててごめんなさい」
だますようなことをして。
また頭を下げれば、あぁ、と声をこぼした陽太はくすくす笑い始めた。
「何のことですか?るなは嘘をついてないですよ」
「え、」
「探してた猫、家にいました。僕が勝手に君をあの猫だと勘違いしてたんだ。るなは優しいから僕の勘違いに付き合ってくれたんでしょ?」
だから、謝ることないよ。
そういってにっこり笑う優太。