君が嘘をついた理由。

にっこりとほほえまれて。握られた腕を握り返した。

そうしたら、そのまま引き寄せられて。陽太の腕の中。


お風呂上がりのいい匂い。と暖かさ。

びっくりする私に、


ぐっと耳元に顔を寄せている陽太。

一番近い場所から、心地よい声が届く。



「るな」

「ん?」

陽太の肩に押しつけられてるから、くぐもった声がでる。


「僕は教師だし、るな生徒だからーー」





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