君が嘘をついた理由。


「あ、」


「どうしました?疲れた?」

目を逸らせば心配そうな声が落とされる。


「まだできるまで時間がかかるから、横になってていいですよ」

「うん・・・」


疲れた、聞かれても、疲れるようなこと全然せてないんだけどなぁ。むしろ疲れてるのは仕事をしてきた陽太の方だろうに。


そう思ったけれど、


言われたとおり、ベットにごろんと寝ころんだ。


そのまま、調理をしている陽太を眺める。


・・・・・・バレた時は、あんたも早川も大変なことになるからね、か。




< 82 / 312 >

この作品をシェア

pagetop