夜闇歌
君の知らない僕の歌
人生はいつだって向かい風で
うつむいたまつげは
重力で下がっちゃって
でもそれくらいが丁度いい。

目にゴミが入らずにすむし
余計な現実を知らずにすむ

人生はいつだって優しくなくて
笑うのが難しいのは
しょっちゅうでしょ?
泣き面に蜂。
それくらい知ってるよ

子供だって知恵を付けて
大人になる
いつかいつかの下剋上さ

人生はいつだって辛いことばかり
たまにもらえる蜜を
指しゃぶって待つのさ
僕らはほんの少しの活力で
生きている

さぁ、今日も
地団太踏んでいる小さな子供に
順番に蜜が回る

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