秘密の言葉
夏の日

平凡

空には澄んだ青空。
土地一面に広がる山々。
風吹くと、草や花が揺れる。

「ねえね、遊ぼうよ?」

「待って、はなに渡した物があるの!」

「なあに?プレゼント?」

ワクワクしてた。
何か貰えるのかな?何だろう?って。

「これ!いつまでも大好きなはなへ…」

純粋で、汚れのない私達。

「わぁ!お花がついてる!可愛いっ」

急いで身につけた、プレゼントのお花のネックレス。

「じゃあ、また明日ね!」

「バイバーイ!」

子供だった私の、優しいファーストキス。
日は沈む一方でも、冷めない顔の熱。

「ただいま!…ママどうしたの?」

「ううん、何でもないわ…」

幼い私から、涙を隠す母。

____「花子〜、今日から2学期よー!」

昔の夢。名前も知らないあの子。

「まあ…昔の話か」

水樹花子、高校1年生。
身長は160cmで、体重も…まあ普通?
どこにでもいる…ってやつなのかな。
< 1 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop