秘密の言葉
「いらっしゃい、水樹っ」

「おっ…お邪魔します。」

家の中は…こう、なんというか。

「そんなかしこまらないで!さあさあ座って?今お茶出すから」

「…いただきます。っあつ!」

「あはは、水樹って意外とお茶目で可愛いね〜」

って言って笑ってるあなたが、天使並みに可愛いです…。

「お祓いとか、やめてね?」

「大丈夫!お祓いはしないーっ、でもちょっとお仕事させて?」

「お仕事って、やっぱり…」

お祓いとか、物騒な事は嫌いだ。

「今から聞く質問に答えて?それで結果が出るから、それを聞いて欲しいの」

なんだ、そんな事なら全然大丈夫。
__それから、至って普通の質問が続いた。

「貴女に、とても強く残っていて忘れられない思い出…過去はありますか?」

「…あります」

「そんなに身構えなくていいですよ?では、その記憶の中に大切な人がいますか?また、その人は今…存在しますか?」

「います。今いるかは…正直分からない」

いるなら、絶対会いたいし…。
居場所を知ってるなら、何があろうと会いに行く。

「はい、終了!あなたは、過去に執着があるので、物事をプラスに考える事が大事…」

なんか凄くなが〜いお話が続いた…。
まあ、お祓いじゃなくてよかった。
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