秘密の言葉
よし、今日の帰り問い詰めよう!

「水木君、今日一緒に帰れる?」

「うんっ、帰ろ!」

あっ、笑った!
すごく、心が和む。
素直だな、水木君って…。
ほわほわしてて…純粋な感じ?

「…さん、水樹さん!次の所から読んでください?!」

「っへ?あ、ごめんなさい!今読みます…」

はあ、ボーッとしてしまった。
ダメだ、授業には集中しなくちゃ!


___「さっき凄い気持ち良さそうにしてたけど…何考えてたの?」

「えっ!…まあ、色々?」

妄想じゃないし、和んでた!
とも、言えないよね…。
水木君の事言うハメになっちゃう…。

「何か怪しいな!好きな人でもできたわけ〜?」

「ないない!そんなじゃないよ…」

探してる男の子が、きっと私の好きな人。
水木君は、大好きな友達。
今は、きっとそう。
だから好きな人のことを考えてる…っていうのは拒否していいはず。

「とりあえず、今日はもう帰るっ」

「うん、じゃあね水樹?」

さあ、水木君と一緒に帰ろう。
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