秘密の言葉
冬の日

初雪

「わあ!真っ白ー!」

今年初めての、雪が降った。
真っ白に、地面一面に降り積もった。

「もう、水樹雪くらいはしゃぎすぎっ」

「でもっ、雪って綺麗じゃん!」

私は、雪と戯れている。
恵美は、そんな私をみて呆れてる。
私はこの日を待ってた。
雪は、世界を白で包む。
私の勝手なイメージで、白は『純粋』とか『汚れのない』って感じだから、すごく素敵。
クリスマスが近づけば、こんな田舎でも外はキラキラ輝いている。
子供達は、雪だるまを作ったり。
雪合戦をしてみたり。
寒いのは嫌いだけど、真冬は寒さを忘れるくらい楽しくて飽きない。

「水樹っ!私、水樹は…雪の花みたいなイメージ!」

"ゆきのはな"?

「どうして?」

「真っ直ぐで、純粋だから!」

私が純粋か…。
自分では考えた事も無いけど、言われるとすごく嬉しい。

「ありがとー!恵美は雪なんかより全然綺麗だよー!」

あれ?すごく照れてる。
本当の事言っただけなのにな…。
真っ白な雪と、可愛い恵美に囲まれている私は、凄く幸せ者だ。
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