秘密の言葉

___それから一旦家に帰り、皆の元へと向かった。
…そういえば、今日水木君来なかった。
授業日数大丈夫なのかな？
早く、会いたいな…。

「…っ！痛い！」

頭に重い雪が当たった。
どうやら、もう雪合戦は始まっていた様。
みた感じ、女子対男子。
誰がぶつけたのか知らないけど…絶対倍返ししてやるっ！

「水樹、投げまくって！」

「あ、水樹ちゃん今当たった？ごっめ〜ん」

この人が、当てたんだ…。
私は硬くて大きい雪玉を、思いっきりその人目掛けて投げた。
すると、見事に命中してしまい、その子は『いって〜』と、意外と本気で痛そうだった。

「水樹ナイス！」

「当てられたから当て返しちゃった…」

『それでこそ雪合戦でしょ？』と恵美は言ってたけど、ちょっとやってもう疲れた。
あんまり運動得意ではないからな…。
あ、でも体力はあるんだよね。
だから長距離くらいかな、取り柄は。
でもこういう風に、皆と外で遊ぶのも悪くは無い。
考えてみえば、昔はずっと外で遊ぶ事多かったしね。
ここに水木君が、いればいいのに…。