秘密の言葉
「恵美…その、ごめんっ」
恵美はきょとんとしている。
『何に謝ってるの?』と言う様に。
そして案の定、恵美は口を開いた。
「水樹、何かした?」
「私ね、恵美に隠し事してるの。だから、黙っててごめんって」
一瞬戸惑ったが、すぐに眉毛を下げて微笑んだ。
多分、怒ってはいない。
どっちかっていうと、呆れた表情に近い気もする。
「水樹は今からそれを言ってくれるんでしょ?…なら謝る事じゃないし、私が怒る事なんて無いわ」
『だから、話して』と言う様に、私の顔を覗き込んだ。
本当に、優しい。
「実はね、私昔プロポーズされたの。って言っても小さい頃、バカだって分かってるけど…今もその人のこと待ってるの」
「なーんだっ、すっごく素敵じゃん!」
え、笑われると思ってた。
今まで、すごく怖かったのに…。
「…それでね。このネックレスって、その男の子から貰ったの。これを捨てられない私は…前に進めてないって事なのかもしれないけどね」
「そんな事ない…本当に素敵だよ?それにね、ちょっと羨ましい」
「何で?こんな事が?」
「そんな事だからよ!運命って感じで、すごく羨ましい」
「でも、まだあってもいないよ」
恵美はきょとんとしている。
『何に謝ってるの?』と言う様に。
そして案の定、恵美は口を開いた。
「水樹、何かした?」
「私ね、恵美に隠し事してるの。だから、黙っててごめんって」
一瞬戸惑ったが、すぐに眉毛を下げて微笑んだ。
多分、怒ってはいない。
どっちかっていうと、呆れた表情に近い気もする。
「水樹は今からそれを言ってくれるんでしょ?…なら謝る事じゃないし、私が怒る事なんて無いわ」
『だから、話して』と言う様に、私の顔を覗き込んだ。
本当に、優しい。
「実はね、私昔プロポーズされたの。って言っても小さい頃、バカだって分かってるけど…今もその人のこと待ってるの」
「なーんだっ、すっごく素敵じゃん!」
え、笑われると思ってた。
今まで、すごく怖かったのに…。
「…それでね。このネックレスって、その男の子から貰ったの。これを捨てられない私は…前に進めてないって事なのかもしれないけどね」
「そんな事ない…本当に素敵だよ?それにね、ちょっと羨ましい」
「何で?こんな事が?」
「そんな事だからよ!運命って感じで、すごく羨ましい」
「でも、まだあってもいないよ」