15年目の愛。
「屋上行くか?」
「うん。」
和貴に誘われ、屋上に来た。
外の風がとても気持ちいい。
「明音。お前良い友達持ったな」
「そうでしょ?玲奈って言うんだけど
中学校で私が落ち込んでたときに
相談に乗ってくれたんだ。」
そうなのか。って言いながら
手を繋いでくる和貴。
「私ね。ずっと和貴が好きだった。」
勇気を振り絞って言った。
「俺もずっと好きだった。」
泣き虫の私はまた泣いてしまう。
そうすると、泣くな。って和貴が
涙を拭ってくれる。
太陽の光で和貴の顔がキラキラして
より、カッコよく見えた。