15年目の愛。




和貴に電話してみようと思い
ケータイを出したが、番号を知らないことに気付いた。



あー、お昼に聞いておけば良かった…




その時。



「悪りぃ。待った?」



大好きな人の声。


「遅すぎ。バカ」



なんて、可愛げのない私。




「本当にごめん。
担任に呼ばれてて…」




謝ってる顔もカッコいい。
そんなことばっか考えてる私…。


「あっ、そうだ。和貴って何組なの?」



「俺? 1組だけど。」




1くみっっ 特進クラスじゃん。
しかも、クラス隣だ。




「私は2組。
特進クラスとかすごいね」



「2組なの?クラス近いじゃん。
俺、明音のことずっと探してたのに
こんな近くにいたなんてな。」













< 26 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop