15年目の愛。
和貴に電話してみようと思い
ケータイを出したが、番号を知らないことに気付いた。
あー、お昼に聞いておけば良かった…
その時。
「悪りぃ。待った?」
大好きな人の声。
「遅すぎ。バカ」
なんて、可愛げのない私。
「本当にごめん。
担任に呼ばれてて…」
謝ってる顔もカッコいい。
そんなことばっか考えてる私…。
「あっ、そうだ。和貴って何組なの?」
「俺? 1組だけど。」
1くみっっ 特進クラスじゃん。
しかも、クラス隣だ。
「私は2組。
特進クラスとかすごいね」
「2組なの?クラス近いじゃん。
俺、明音のことずっと探してたのに
こんな近くにいたなんてな。」