15年目の愛。
「ここ俺ん家。」
ん?ここ???
小さなお城みたいな家。
めちゃくちゃ可愛い!
そういえば、和貴のパパって
会社のお偉いさんだったっけ。
なーんて考えてる私を
ぐんぐん引っ張っていく和貴。
「ただいま。」
「お、おじゃましまーす」
「おかえり〜!
って、明音ちゃん??」
「はい!お久しぶりです」
「ママに似て綺麗になったわね」
お世辞だってわかってるけど
“綺麗”って言われると嬉しい。
和貴のママともっと話したかったのに
部屋行くぞ。ってひっぱる和貴。
久しぶりに会ったんだから
話させてよ〜。