15年目の愛。
「部活の集合写真になんで
和貴いないの?」
「あぁ。俺、途中で部活やめたんだよ。
怪我で。」
私は和貴に聞いちゃいけないことを
聞いたような気がして、胸がモヤモヤした。
「だけど、心配すんな!
今はもうピンピンしてるから!」
そういって和貴は笑ってくれて
私も自然と笑顔になってしまう。
和貴の笑顔は魔法の笑顔。
小学校のとき、私はずっとそう言っていた。
和貴は アホくさ。っていつも
言ってたけど、私にとっては本当に
魔法の笑顔。
この笑顔に何回救われたんだろう。