僕等、リア充撲滅部!
昼休み

「こちら001、聞こえるか?」

俺は通信機器を構えた

『ザザッ…こちら002問題なし』

『ザザッ…こちら003問題なし
指示どうぞ』

「ターゲット心音は今、1階の
廊下を歩いている。ただちに003は
1階の廊下に向かえ」

『ザザッ…了解した。』

「002は2階、男子トイレで待機」

『ザザッ…了解した。』

俺は心音さんを見失わないように

こっそりとあとを付ける

大量の本を抱えた奏多がわざと

心音さんに軽く当たった

「あ、心音さん!偶然!」

「奏多さ、ん…」

「申し訳ないんだけどさ
俺はハゲに別の仕事頼まれてんだ…
この大量の本、返しといてくれるかな?」

「は、はい、わかりました………うっ」

心音さんは奏多から大量の本を手渡され

少し顔を歪めた
< 177 / 325 >

この作品をシェア

pagetop