僕等、リア充撲滅部!
「………おい」

理絵のドスのきいた声を聞いた途端

我に返る

「は、はひ!」

「………次はお前だ」

「は、はぃぃ…」

俺は奏多と交代し教卓の前に立つ

「自己紹介みたいな感じでやれば
 いいの?」

「はい、嘘ついてもいいので
 女の子っぽくお願いします」

「了解」

皆の視線が俺に集まる

大きく深呼吸する

俺は…女子

俺は…女の子

私は…女の子

「はぁい!皆さん!元気かなぁ?
 好きな食べ物は苺でー
 特技は皆を笑顔にすることかなぁ…
 えへっ…☆よろしくね♪」

普段より高く甘い声で自己紹介した

く、屈辱だ………( ̄^ ̄゜)

皆を見ればボーゼンとしている

藤岡は口がポカーンと開いている

「か、楓…。その声、どこから出てんの…」

奏多は引き攣らせながら聞いてきた
< 259 / 325 >

この作品をシェア

pagetop