僕等、リア充撲滅部!
「っぷ...」

やば、つい笑ってしまった

「なんで笑ってんの?」

「楓の、頭...が...ぷっ、ククッ、ふははっ」

皆が楓の頭を見た

その瞬間、皆の口から笑い声が漏れた

「ちょ...、なんだよ!みんなして!」
 
楓は口をとがらせてそういった

「だ、だって、楓さんの頭、ふふっ
 マッシュルームみたいなんだもの...あははッ」

「え、まじ?」

自分の頭に手を添えて顔が真っ青になった楓

皆、腹を抱えて笑いながら必死でうなずいた

「い、いっやああああああああああ」

そう叫びながら楓は走り去ってしまった

「あ、どっかいっちゃったよw」

「ホントなのだ」

また皆、笑った

「私たちもそろそろおいとましますね」

「うん」

「じゃぁーねー」

「おう」

藤岡さん達は病室から出て行ってしまった

一人きりになった病室はやけに静かだった



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