僕等、リア充撲滅部!
「べつに遅れても気にしねぇよ!
 な!松本弟!」

「うわ!楓先輩ってば!その呼び方
 前からやめてくださいって言ってるじゃないですか!」

松本にそっくりな二年は松本の弟だ

入部してきたときはびっくりしたものだ

「先輩!たまには息抜きしてくればどうです?」

ショートカットの二年の後輩はそう言ってくれた

「んー、そうだな。もうお前たちで何でもできるしな!
 すまんが今日は帰るわ」

「はい!わかりました!ここは任せてください!」

可愛らしい微笑みをこちらに向けた

「ありがとうな!おーい!飲み会するぞ!」

楓は大きな声で呼びかける

「わあああ!行きます!」

「...きた、これ」

「やっふーでーす☆」

「久しぶりの飲み会なのだ!」

「楽しみ―」

「俺のゴットハンドがうずくぜ!」

「...黙れ」

「いだだだだだ!?やめっ!アイアンクローは
 いたいのッ!きえええええ!!!」

俺たちは学校を出て近くのファミレスへ向かった
  
    *    *    *

「あー、もうすぐ受験ですねー
 はやいものです...」

藤岡さんは寂しそうな顔をした

「皆、進路きまったん?」

珍しく楓が真剣な顔をしてそういった
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