僕等、リア充撲滅部!
「はい。私は通訳になりたいので
 通訳専門の大学に行きます」

「...保育士」

「虹々は、コーディネーター専門でーす」

「璃々は、メイクアップアーティスト専門に
 いくのだ」

「俺は、モデルのスカウトされたから
 卒業したら仕事するよ」

皆それぞれの進路について語った

「...そうなんだ、皐月は?」

楓はストローで氷をつつきながら聞いてきた

「俺は、親父の会社を継ぐ予定」

「皐月さんって、ぼんぼんなんですか!?」

藤岡さんは顔を近づけてきた

「ち、ちがうよ。
 小さい会社だよ...」

「そうなんですか...。でも社長って憧れますね...」

「そういえば楓の夢は?」

楓は一瞬曇った顔をした

「まだ、決まってないんだよな...実は」

暗い顔をして楓はそう言った

「...でも、焦らないでゆっくり探していけば
 きっと夢が決まりますよ」

なぐさめるように藤岡さんはそう言った

「そ、そうだな!よし!皆!盛り上がろうぜ!」

いつもの調子にもどった楓

でもどこか元気がない
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