僕等、リア充撲滅部!
「ふぃおおおおお!きえええい!」

変な声をあげて体をくねくねさせている楓を見て

きっと気のせいだ、そう思った


   *   *   *

「あーー楽しかった!」

奏多さんは伸びをしながら笑う

「また、いきましょう」

「...うん」

「じゃあ、今日はお開きだな」

「そうだな」

楽しい時間は過ぎ、皆とバラバラに別れた

今は、楓と一緒にご帰宅中

二人で夜道を歩く

なぜか楓がしゃべってこなかった

...なんだろ

この気まずさ...

初めての体験なんだけど

楓の家が見えてきた

その時、楓の口が開いた

「皐月、あのさ」

「なに?」

「俺、......やっぱり何でもない」

......?

気付いたら楓の家の前まで歩いていた

「んじゃ、またな」

「うん、じゃあね」

俺は違和感を感じながら楓と別れた
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