僕等、リア充撲滅部!
「そうねぇ、アドバイスは“一人じゃない”
 ってことかしら?」

「それ、アドバイスじゃなくね?」

「まぁ、仲間を頼ってもいいんじゃないかい?ってこと
 夢は思い出すわ」

「そうか、それで十分。
 ありがとな
 じゃあな!ばあさん、体に気を付けて」

俺は背を向けて歩き出す

「ありがとうよ...
 お兄さん、色々忘れものをしているよ
 自分は恋人ができるか悩んでるみたいだけど
 “春はすぐやってくる”...」

「はぁ!?」

驚いて振り向いた

老婆が後ろにいたはずなのに

老婆の姿はなかった

「え...え?
 ええええええええええ!?」

俺の叫び声が町中に響いた














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