クールな彼女


もしかして、俺…。




「私なんかに、声をかけてくれて嬉しかったです。」




雪の言葉と態度に俺は自分のこの気持ちに確信した。


恋に落ちた。


その言葉がぴったりだと思った。




「あの…櫻庭くん?」




俺がなかなか反応しなかったからか雪が首を傾げてくる。


気持ちに気づくとそういう行動の一つ一つが可愛く思えてくる。



話したのは今日が初めてだってのに…。




「なんでもねぇから!」

「あの、体調が悪いなら帰った方が…。」

「体調が悪いわけじゃねぇから気にするな。それより、俺がお前を友達100人作らせてやる!」




自分で言ってなんだけど友達100人って何なんだ?


って思ったけど、元々はその目的で雪に近づいたんだ。

やりきってみせる!

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