クールな彼女
「ねぇ、桜・・・女王と話してるよ。」
「最近、一緒にご飯も食べてるよね。」
「一体、何があったんだろう・・・?」
「きっと、桜の弱みを女王が握ってるんだよ。」
ヒソヒソと話す声が聞こえて私は小さくなる。
ごめんなさい、遠藤さん・・・。
私のせいで色々と噂が立ってしまって・・・。
そんな思いで遠藤さんを見ていると遠藤さんはニコッと笑って私にたこさん切りにされたウインナーを差し出した。
「え・・・?」
「はい、あげる!」
そう言って遠藤さんは私のお弁当にウインナーを置いた。
「いいんですか?」
「うん、ユッキーには特別♪」
ニコニコと笑う遠藤さんに私は胸が温かくなった。
「わ、私のも食べてください!!」
私はズイッと遠藤さんに自分のお弁当を差し出した。