【完】幼馴染み≠彼氏=幼馴染み
ガチャ━━━━


屋上の扉を開けると
サァーっと風が私に触れる


髪が靡いて邪魔だななんて
思っていると、目の前にフェンスに
もたれ掛かる圭がいた。




「美那、具合悪かったのか?」



「ちょっと、ね」



緊張が最高潮の私は
自分でも片言なのは分かっていた。




「本当に大丈夫か?」


「う、うん・・・それより・・私・・・」



私の目には涙が溜まっていた。



圭もこんな思いで私に
告白したのかな。



「それより?
・・・って何泣いてんだよ。」



そう言って私の涙を拭った。




目頭が熱いんじゃない。

圭が触れた部分が熱いんだ。








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