澪ちゃん恋をする
彼の名前 【澪side】
ビックリした。
かなり、ビックリした。
てかホントにビックリした。
だって、葉月の憧れの春斗先輩の隣に、昨日あたしにボールをぶつけた爽やかBoyがいたのだ。
「まさか昨日のって、あの人?」
葉月があたしの耳元でコソコソと聞いてきた。
「う、うん…」
まさか、昨日の今日で会えるなんて…。
し、心臓が口から出そう。
その時、
「2人とも、顔が赤いけど大丈夫?」
「「うわっ!!」」
ヒョコっと吉井先輩が声をかけてきた。
ビビビビビビックリしたぁ!!
「ご、ごめんなさい。驚かせちゃった?」
吉井先輩があたしたちの予想外の驚きように、逆にビックリしていた。
「あ、いえ、大丈夫です」
「それより、あなたたちも春斗君と圭のファンなの?」
吉井先輩が首をかしげて聞いてきた。