澪ちゃん恋をする


圭?それがあの人の名前?

あたしがなんて答えようか考えていると代わりに葉月が答えてくれた。



「春斗先輩はあたしの憧れの先輩なんです。あ、あの、その隣にいる人って誰ですか?」



は、葉月ぃ~!!

ありがとうっ!!

なんと、葉月があの人の名前を聞いてくれた!

さすが葉月さん!

今度アイスおごってやろう!!

そう思っていると吉井先輩が教えてくれた。



「あぁ、彼は高岡 圭(タカオカ ケイ)よ。春斗君と同じでサッカー部よ。実は私、圭とは幼なじみなの」



そう言って吉井先輩は爽やかBoyの方を見た。



「あ、そうなんですか!」



葉月が吉井先輩と話している中、あたしはその爽やかBoyを見つめていた。

高岡、圭…先輩。

あの人の名前…



「高岡…先輩…」



あたしはボソッと先輩の名前を呟いた。

ああ、やっぱりカッコイイ。

遠くから見てもあんなにカッコイイ。

あたしは先輩に見とれすぎて、吉井先輩があたしをじっと見ていることに気づかなかった。

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