澪ちゃん恋をする
「ホ、ホントですか?」
「おう!友達にガチで引かれるくらい好きだよ」
ガチで引かれるってどんだけ…。
聞きたかったけど、あまりにすごい発言が飛び出しそうだったから聞くのは止めた。
「あ、あのこれ、今日作ったヤツなんですけど…」
あたしはカバンの中から包装してあったクッキーを取り出した。
「え!くれるの?」
先輩は目をキラキラしながら言った。
やっぱり、そうとうな甘いもの好きだ。
「もしよければ…昨日と今日のお礼です」
そういうと先輩はとても嬉しそうにクッキーを受け取ってくれた。
「まじで嬉しい!!ありがとう!!」
先輩は飛び切りの笑顔であたしを見た。
その瞬間、あたしの顔は真っ赤に染まった。
「じゃあこれ、お礼のお礼。手だして」
そう言われてあたしは右手を出した。
そしてその手の上にコロンと何かが置かれた。