澪ちゃん恋をする
俺の嫉妬 【玲次side】
最近、澪がおかしい。
ボーっとしているっていうか、なんか考えてるって言うか…。
この前なんか、間違って目玉焼きにソースをかけていた。
目玉焼きには絶対醤油派の澪があんな間違いをするなんて…。
父さんと母さんも本気で心配していた。
「澪」
「…」
「澪!」
「あ、えっ?なに?」
ほら、こんな感じだ。
「なにじゃねーよ。最近ぼーっとしすぎじゃねぇか?ブス」
「うん…」
ブスっつたのに何にも反発しねぇし。
いつもなら言い返して喧嘩になるのに…。
つまんねぇ。
どうしたんだろ?澪。
その日の放課後、俺は料理部の前で澪を見かけた。
だが、澪は男といた。
この間家まで送ってもらっていたあいつだ。
「なんだよ、アイツ…」
澪は嬉しそうにその男と話していた。
ドロドロと俺の中で何かが渦巻いていた。