澪ちゃん恋をする
甘いもの好きさんと甘いもの苦手さん 【澪side】
高岡先輩はいつも嬉しそうにお菓子をもらってくれる。
そういえば、この前のクッキーをおじさんとおばさんにあげたらとても喜んでくれた。
しかーし、玲次だけにあげないのも可哀想だと思ったあたしは、しょうがなく玲次にもあげた。
そしたらなんて言ったと思う?
「それは甘いもんが苦手な俺への嫌味か?あぁん?」
なんて言われたから、あたしは玲次の口に詰めるだけクッキーを詰めた。
おばさんがあそこで止めてくれなかったら、間違いなく玲次は窒息していただろう。
「高岡先輩!今日はエクレア作ったんですよ!好きですか?」
「まじ!?好き好き!!てかエクレアなんて作れるの!?」
そう言って驚いていた。
先輩はホントに甘いもの好きなんだなぁ。
「吉井先輩に全部教わったんです。はい、どうぞ」
「そっか。仁菜ってホント料理得意だもんな。ありがとう!」
そっか、先輩は吉井先輩と幼なじみなんだっけ!
そう思いながら、先輩にキレイに包装したエクレアを渡そうとした。
その時、