澪ちゃん恋をする
「あの子は入試2位通過だぜ」
春斗は俺の目を見て言った。
「えっ!?まじで!!?」
俺は目を見開いた。
あんなにのほほんとしてるのに、そんなに勉強できるのか!?
人は見た目によらないんだな。
そんなことを考えていると、春斗が聞いてきた。
「なに?澪ちゃんのこと好きなの?」
その質問に、俺はドキッとした。
やっぱり、春斗に隠し事は無理だな。
そう思ったけれど、認めるのが恥ずかしかったから俺は曖昧に答えた。
「ん~さぁな。…でも…」
「でも?」
今日はやけに突っ込んでくるな。
俺は窓に肘をつけて空を見ながら言った。
「なぁ、春斗」
「ん?」
「運命って…あると思う?」