澪ちゃん恋をする
家が近所だからよく一緒に遊んだり、帰ったりもした。
でも、圭はどんどん格好良くなっていって、そんな圭と仲がいい私は、イジメや嫌がらせもよく受けた。
上履きを隠されたり、教科書を捨てられたり。
小学4年になるころ、私は不登校になった。
「にーな!見てみて~!!」
圭は優しいから、不登校になってもちょくちょく私の家に来てくれた。
「わぁ!キレイなアジサイ!!」
「でしょ!?仁菜にあげるね!」
「ありがとう!あっ、今日クッキー焼いたんだ。食べる?」
「おっ!食う食う!!」
圭は極度の甘いもの好きだった。
だから私は圭のためによくお菓子を作った。
料理がうまくなったのは昔からこうやって作っていたからだと思う。
小学校5年になるころには私はまた学校に行き始めた。
圭が一緒にいてくれたから、嫌がらせは大分少なくなった。
そして、気づいたときには私は圭に恋をしていた。