澪ちゃん恋をする
「…圭」
「ん?」
あぁ、心臓が痛い。
すごい速さでドクドク言ってる。
だって人生で初めての告白だもん。
「私ね、圭のことが好き…」
「え…」
圭を見るととても驚いた顔をしていた。
私って感情隠すのがうまいのかな?
全然気づいていなかったみたい。
それとも、圭が鈍いだけ?
そう思って心の中で笑った。
「圭は…私のこと好き?」
自分で自分の手をギュッと握る。
緊張で震えているのがわかる。
長いようで短かったような沈黙の後、圭が口を開いた。