澪ちゃん恋をする
そして、高校2年なった私たちは同じクラスになった。
圭の友達の春斗君も。
私は料理部の部長になった。
といっても去年出来た部だから、3年生がいない。
それで必然的に料理が得意な私がなっただけ。
今年1年生は8人入った。
特に目を引くのは辻村さん。
見た目はとっても美人なのに、手先が不器用なのか、なにをやらせても失敗する。
これは教えごたえがあるわと思う。
そしてもう一人、佐伯さん。
可愛らしい子だがなにか引っかかる。
「みーおちゃん!」
「あっ先輩っ!」
なぜか圭と仲が良い佐伯さん。
前に圭に聞いたら自分の不注意でボールを当ててしまって、メガネを壊してしまったらしい。
でも、なんだろう。
この胸の中のドロドロした感情は。
あたしはその感情に耐えられなくなり、圭にもう一度告白した。
そのとき、たまたま佐伯さんが現れて、彼女は驚いて走って逃げて行った。