澪ちゃん恋をする


「イッテェ~~!!!!」



そう言いながら玲次は飛び起きた。

目に涙を溜めて背中をさすっている。



「あら、ごめんなさい。つい力が入ってしまて…おほほほ~」



あたしはどこかの奥様がするように手を口元に当てて笑った。



「てっめぇ、まじで女か!?怪力星から来た怪力男じゃねぇのか!?」



玲次があたしをキッと睨んで言った。

な、なんですと!?



「はぁぁ!?何言ってんの!?あたしはれっきとした女の子ですうぅぅぅ~!!」



「嘘つけ!!タマついてんじゃねぇの!!?」



そう言った玲次にカチンと来た。

タ、タマって…



「えぇ!?ちょっ普通そんな下品な言葉、女の子の前で言う!?」



「だからお前は女じゃねぇって言ってんだろ!?」



カチンカチンカチン。


あたしの頭の中でそんな音がした。



「もう!玲次ムカツクなぁ!!!!!」



あたしは玲次に飛び掛った。

さぁ、戦闘開始だ。



「髪ひっぱんな!抜ける!!」



「そのままハゲちゃえっ!!」



「俺がハゲたら世界中の女が泣く!」



「ははん!あたしは高笑いするけどね!」



「なんだと!?」



「へへんだ!」



あたしたちは取っ組み合いの喧嘩をした。

その時、2人のバランスが崩れた。



「キャッ!!」



「うわっ!!」



ドスンッッッ



あたしたちは喧嘩に夢中になりすぎて2人してベッドから落ちた。

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