澪ちゃん恋をする
「この子、どうにかして」
部活のみんなで撮った写真から、佐伯さんを指差した。
「おっ!なかなか可愛い子じゃん。」
良樹君の横からひょっこり出てきた銀色の髪の人がそう言った。
それを聞いて私はその銀髪をギロっと睨んだ。
するとその銀髪は、
「ひぃ!ごめんなさい!!」
と言って良樹君の陰に隠れた。
男のくせに弱いわね。
そんなことを思っていたら良樹君が口を開いた。
「どうにかって、なにするんだ?」
私はニヤっと笑った。
「えぇ、なにをしてもいいわ。この学校にいられなくなるくらいのことでも…ね」
佐伯澪。
必ずあなたから圭を取り返すわ。
改めてそう誓った。